飛空士

三巻読み終わりました。

序盤のどうしようもなく退屈でくだらないギャグ展開から、
中盤の壮麗な描写を経て終盤の手に汗握る展開にまとめ上げる能力は見事としか言えないですね。
あのぎとぎとしいまでに粘着質な文体のおかげで、スピード感が有る場面で
視点がゆっくりしか移動出来ず、結果もどかしいまでの無力感を読者に与えてしまうとか、
そんなことがあるのかなぁとか思ったりもしましたが嘘です思ってません今適当にでっちあげました。

追憶が映画になるそうですが、単巻のあれを映像で生かすには映画しかないので、
あるいみ収まるべき所に収まった感じでしょう。
恋歌も、巻数重ねてるからにはそれなりに順調には売れてるんでしょうけど、
追憶からせめて半年で出してればもうちょっとガガガ文庫も地味じゃなくなってたとは
思うのですが、仕方ないのかもしれません。
追憶当たったの、ガガガが出来て間無しのころだったし、編集もいっぱいいっぱいだったの
かもしれません。わかりません。